耐久性向上リフォームのススメ。愛着あるお住まい、長く快適に暮らし続けるために。

お住まいの劣化を止め、修繕とメンテナンスを行い、住宅を使い捨てにしない意識が大切です。
近年、長い期間にわたって安心して暮らし続けることができる住宅を作ること、既存住宅をそのように改善することが推進されています（長期優良住宅普及促進法）。また、建材や塗料の開発が進み、耐久性を向上させるための工夫が各所でできるようになっています。
耐震性と住宅性能を確認し、劣化が進む前に修繕とメンテナンスを行い、大規模修繕の際には住宅の耐久性能を上げることができるものを選択していくとよいでしょう。
耐久年数20年の塗料！→
耐用年数30年！樹脂サイディング→
  戸建て住宅に建て替えの必要が生じる劣化の原因、元をたどると多くが「水」に関係します。屋根や外壁からの雨漏り、その結果、腐朽や白アリなどの被害が起こり、柱や基礎となる部分のダメージとなり、大規模修繕か建て替えか、となります。
雨漏り以外にも、配管からの水漏れ、結露水、湿気など、始まりが水となることが多くみられます。これらを上手に防ぎ続けることができれば、住宅の耐久性を保つことができますね。
  屋根から！というイメージですが、実は意外と多いのが外壁からです。
細かく見ていくと、屋根、破風板や雨どい、外壁、バルコニー、バルコニーの手すり、窓や換気扇のシーリング部分、などなど。家の外に位置するところはどこもチェックが必要です。
小さなひび割れが浸水経路となることもあります。
雨漏り調査について→
雨漏り原因解明事例→
雨漏り原因となる劣化を、ご自身で隅々まで検査することは難しいですね。ご自分の健康診断のように、専門家による点検を１～２年ごとに依頼することをお勧めします。
  建物の内部で生じる水。壁の中や天井裏、床下でじわじわと劣化が進んでいた場合、不具合が出ないうちに発見することは難しいですね。これらは、壁紙の剥がれや天井のシミ、水回り以外の場所にできるカビなどの原因を探るうちに行き当たります。
壁や天井を壊さずに内部を調べることができる、サーモグラフィー調査を行っている専門業者もあります。不具合の相談をする中で、原因を探ってもらいましょう。被害が広がる前に食い止めることが大切ですね。
サーモグラフィーを使った調査→
  不具合を発見する前に問題を取り除くことができればそれに越したことはありません。専門家による定期点検や、ご自身でもチェックできるような工夫（点検口の設置など→）など取り入れてみてはいかがでしょうか？
不具合を発見した場合は、状況をこれ以上悪くさせないことと、早目に対処することが重要です。
屋根や外壁塗装などのメンテナンスにおいては、耐用年数の高い素材に変更することや、高機能素材を使うことなど、バージョンアップしていくことで、耐久性を向上させることができます。
ご自身のライフプランとともに、お住まいについてのこれからの計画について考え、長期間安心して住み続けることができる方法を選択していきましょう。
  日本の住宅はこれまでわずか30年程度で建て替えられてきました。欧米では60年から80年ですので、半分以下の寿命です。日本の夏は高温多湿、湿度が高く雨も多い、同じように比較はできないといえますが、日本にも、丁寧に暮らし続けて100年以上経ち、まだまだ現役！という家もあります。
ここ数年、日本でも、住宅を使い捨てにしない流れができてきています。耐震性を満たし、バリアフリーや省エネ機能を持つ住宅を増やしていくために、国が後押しをしています。
建て替えという選択を取らずに、これからも長く快適に住み続けるためには、住まいと共に歩んでいくことが大切ですね。
私たちi-sumu（アイスム）設計は、専門家によるお住まいの無料点検を行っています。お住まいのかかりつけ医として、候補の1社としてご検討いただけたら幸いです。お悩みやご相談ごとなどもお気軽にご相談ください。