リフォーム後、長く快適に暮らし続けるためにおさえたい４つのポイント

何か不具合があっての修繕、例えば雨漏り騒動。工事が終わるとホッとして、こんな出来事はもう起こらないだろうと、書類はまとめてどこか奥深くに・・・なんてなりがちですが、「ちょっと待った！」です。これを機に、次の４点をおさえておきましょう。

・契約書や図面、記録は必ず残しておく
・お住まいのかかりつけ医を持ち、長く付き合う
・定期点検を実施して、性能を維持し続ける
・戸建て住宅でも修繕費用を積み立てていく
  新築や建て替え時の契約書や図面はまとめてあっても、都度対応していた修繕記録はあちらこちらに散らばっていたり捨てていたり。
お住まいを適切に維持・管理していくためには、その建物がどのように設計され、施工されたのか、その後どのようなメンテナンスをし、修繕やリフォームを行ったのかを記録しておくことが大切です。このような記録が「住宅履歴情報」としてまとめられ、必要な時にまとめて取り出せるよう、保管しておくようにしましょう。
  風邪をひいたとき、体調で不安なことがあった時、相談しやすいお医者様のところに行きます。お住まいにも、そんな「かかりつけ医」的な存在がいると安心ですね。
戸建て住宅の場合、建物の構造から屋根、外壁に関してというように、１棟すべてを所有者が維持・管理しなくてはなりません。専門家でないと分からないこともありますし、対応が難しい不具合が起こることもあるでしょう。そんな時は、アドバイスや修繕、メンテナンスをプロにお願いしたいところです。
お住まいのかかりつけ医がいれば、その場その時だけに限った対処ではなく、数十年先までを考えた提案と対応が可能になります。
  住宅は年月が経つにつれ劣化していきます。劣化が進みすぎて不具合につながると、大規模な修繕工事が必要になります。夏休みの宿題をコツコツと進めずに遊び暮らしていたら、最後の３日間は大ごとになってしまって大変苦労した、ということに似ているかもしれません。
早期発見が大切なので、建物の外周部や天井、床下など、確認できるところは数か月に1度のペースでチェックしておきましょう。大掃除のついでのように行ってもよいですね。
プロによる点検を依頼することも1つの手です。
住宅の耐久性や断熱などの性能が下がらないように、トップコートの塗り替えや小さな個所の補修などメンテナンスを行い、大きな不具合につながることを防ぎましょう。
  分譲マンションでは一遍的に行われる修繕費の積み立て。戸建て住宅でも取り入れていただきたい考え方です。
修繕費用は大規模になるとまとまった額が必要になります。予定外の出費となった場合、十分な予算を組むことが難しいかもしれません。その結果、劣化が進み、次の修繕までの期間が短くなるという悪循環に陥る可能性があります。
備えあれば患いなしです。少しずつでも続けておくと、「やってて良かった～」とこれまでの自分に感謝する日が来るでしょう。
  日本では使い捨てのように建て替えられる住宅。欧米では数世代にわたって使い続けられる暮らし方が根付いていますね。日本でも、古民家のように、丁寧に受け継がれてきた住宅があります。湿度の多い日本の気候ゆえに、住宅は数十年たてば基礎から痛み、地震で倒壊する恐れも出てくると思ってはいませんか？
ここ数年、日本では、中古物件の流通を促進するために、国の補助が充実してきています。そのため、耐震性も満たし、バリアフリーや省エネ機能も持つ住宅にしていくリフォームを推進しています。
建て替えという選択を取らずに、これからも長く快適に住み続けるには、リフォーム後も住まいと共に歩んでいくことが大切なのですね。
私たちi-sumu（アイスム）設計は、専門家によるお住まいの無料点検を行っています。家のかかりつけ医として、候補の1社としてご検討いただけたら幸いです。お悩みやご相談ごとなどもお気軽にご相談ください。